一人親方労災保険の概要
労災保険というのは、国が管掌している保険であり、労働者災害補償保険の略称です。 この点からわかるように対象者は労働者ということになります。 労働者は使用者から雇われている人たちを指します。したがって、個人事業主や法人の代表なんかは加入できないことになっています。 しかし、例外があって、これらの中でも労災に特別加入が出来る人がいます。 法律上は第1種特別加入者、第2種特別加入者、第3種特別加入者に分けられますが、このうち第2種に該当するものに一人親方と呼ばれる人たちがいます。 これらの一人親方は形式上は個人事業主であっても、その実態は労働者と変わらないため、こうした特別加入が認められています。 では、具体的にはどうやって加入するかというと、個人個人で直接、国の保険に加入するのではなく、団体を通じて加入する仕組みになっています。 この団体が特別加入申請書を提出し、それが認められて初めて加入することができるのです。 そのさい、加入を希望する人はこの団体の構成員となっていないといけません。 何だか回りくどい感じがして、メンドクサイように思いますが、そもそも労災保険と言うのは民間会社が営利を出すために営んでいるのではありません。 あくまで労働者保護と言う視点から運営されています。 建設業などは災害が比較的多い職種です。 自営業者がもしケガでもすれば、たちまち生活が困るかもしれません。 ですから、出来ればこの一人親方労災保険には加入しておいたほうが良いと思われます。