一人親方労災保険と一般的な労災の違い
一人親方とは、主に建設業などに多くみられる形態なのですが、労働者を雇わずに事業を行っている自営業者を指す言葉とされているのであります。 そして一般的な労災保険は一人親方の加入を認めておりませんので、直接現場に出向いて仕事に従事している一人親方は、労働災害に遭遇する危険性が高いにもかかわらず国の保険制度における対象外とされているのであります。そのために特別な任意加入制度として一人親方労災保険の特別加入制度が存在しており、特別加入の手続きを進めるためには一人親方における団体に加入申請をすることが必須となっております。もちろん保険料は必要となるのですが様々なメリットを享受することが可能となっており、万一のケガによる休業補償を受け取ることができるという大きな安心を得ることが可能なのです。具体的にはケガの治療による休業に対して、給付基礎日額に対応した休業補償を受け取ることができます。もちろん仕事中のケガに対しての治療費は無料となりますので、未加入状態と比較した場合にはかなりの違いがあると考えられております。それから加入の際に必要とされる費用面なのですが、入会金と組合費および労災保険料で構成されていることを認識する必要があります。具体的には初回の入会金が3000円となっており、そこに組合費が月額1000円および選択した給付基礎日額に対応した労災保険料をプラスした金額が一人親方労災保険の費用ということになります。それから初回の入会金に関しては二人以上の入会で団体割引が適用されますので、この制度の有効活用が推奨されております。